「山焼き」 - なおみごよみ

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奈良の若草山では、毎年山焼きが行われる。
今年は1300年記念事業の関係もあるのか、花火が沢山あがった。
ちょうど10年前、わたしは「火垂」という映画のクライマックスのシーンとして
この冬の花火を撮影していた。
その頃には息子の存在すら想像もできないほどに映画創りに懸けていた。
そして、今年は息子をベンチコートの中に入れて一緒に見ている。
「火垂」のあやこには、(実は)大司の子供が宿っていて
彼女は声なき声で、大司に語りかけている。
大司もまた・・・
「見えるか、あやこ。山が燃えよるで」
そうして幾千年も、この山は連綿と続く人々の営みを見守っている・・・
 
しかし、今年はよく燃えた。
こりゃ、なんにも知らない外国人観光客が遭遇したら、
山火事だ〜って、大騒ぎするかもね・・・
 
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奈良ってほんと不思議な場所だな。
おおらかで偉大で境界線がなくて、ほんと無防備でいとおしい。

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コメント(3)

一文字 (2010年1月26日 00:16)

今朝の日経新聞27面 河瀬監督の記事に釘づけでした。
「なら国際映画祭」の実施よかったですね。「いま、ここを掘り下げる。」今年は、私もサラリーマンの立ち位置で、深~い奈良掘り下げに協力したいと思っています。
私のブログ『風菜園』に記事の所感を掲載させていただきました。 http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/

Anonymous (2010年1月26日 01:37)

あやこに宿った子供を、「沙羅双樹」で礼子が産む。

ドンッと腹の底に鈍い音が震動した。
「あやこ、見えるか?」
大司の声を感じた。
「見えるか‥‥あやこ」
大司の魂が震動して確かに伝わってくる。
私は空を見上げた。フィナーレなのだろう空が昼間のように明るくなったかと思うと、バラバラという無数の音とともに幾千万の蛍が空に舞った。それはやがて闇に飲み込まれ静かに消えていった。
その時、私の内側に別の命があることに私ははっきりと気づいた。自分の腹に手を押しあててみると確かなその軽い震動を感じる。
「山が‥‥燃えよ

Anonymous (2010年1月26日 01:49)

「山が‥‥燃えよるで‥‥」
私は駆けだしていた。その火のもとへ導かれるままにただひたすら走り続けた。

あやこ=礼子(れいこ・あやこ)=彩子(さいこ・あやこ)

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